ピネッティの歴史

若き建築家アルベルト・ピネッティは、アートとデザインへのほとばしる情熱を胸に、自邸のための家具製作を始めました。

アルベルトがデザインした製品は市場で非常に好評を博し、彼と妻のエツィアは大きな構想を抱き始めました。そして、ピネッティが設立されました。

ファッション界で最も重要なブランドの一つとのコラボレーションのおかげで、初のオールレザー・コレクションが誕生しました。レザーはその後、ピネッティの製品を作るための主要な素材となっていきます。

日本人デザイナーの杉本貴尾氏とのパートナーシップにより、レザーと木材を使用したモジュラー式のテーブルコレクションが誕生しました。

コレクションは成長を続け、家族の一人一人が貢献するようになりました。1993年に彼らの名前を冠した時計と財布のコレクションを制作したのは、息子のアンドレア、ロレンツォ、ピエトロでした。

レザーと木材を使用したコレクションは、レザー製デスクセットの全く新しい製品である「ドッピオ・クボット（Doppiocubotto）」の導入により、さらに成長します。

独自のオーダーメイド製品を生み出す同社の能力は、ビスポークコレクションへの道を開きました。これは、ハイファッションおよび高級家具業界における最上級ブランドのためのハイエンドな製品群です。

ホームレンジが拡大し、ターンキー・プロジェクト分野において重要な役割を果たすようになりました。ピネッティは、家具やハウスキーピング市場に加え、ホテル、ヨット、プライベートジェット向けのフード＆ビバレッジ（飲食）分野向けにも、豊富なデザインと製作を開始しました。

イスラエル人デザイナーのリオーラ・ライヒ氏との協働により、再生レザーで作られたノートブックとバッグが誕生しました。これは、ピネッティを未来へと投影する革新的なソリューションです。

イタリア国内外での成長する会社の成功の波に乗って、ピネッティは事業を拡大し、イタリアのベルガモ（Brusaporto）にある新しい施設に移転しました。同年、ミラノ・トレード・センターが主催するデザイン・プレステージ・アワードで2位を獲得しました。

デザイナーのオドアルド・フィオラヴァンティ氏の協力を得て、同社は新しいコーポレートロゴを発表しました。このロゴは、5枚重ねられたシートでピネッティ一家の5人のメンバーを表しています。

若手デザイナーのアントニオ・デ・マルコ氏との出会いの後、「フック（Hook）」と「ユークリッド（Euclide）」のバスケットコレクション、および薪入れの「ブリリア（Briglia）」が誕生しました。

Habits Studio のインノチェンツォ・リフィーノ氏とのコラボレーションにより、デジタルダイアリー「クアトロギガ (Quattrogiga)」が誕生しました。このダイアリーは翌年、フランクフルトのアンビエンテ見本市でデザイン・プラス・アワードを受賞し、さらにデザインプライス・ドイチュラントにもノミネートされました。

アワードと受賞の年。上記に加え、ピネッティは「レッテラ（Lettera）」でウォールペーパー・デザイン・アワードを受賞しました。レッテラは、19世紀のアンティークな折りたたみ式ライティングデスクを現代的に再解釈した、洗練されたエレガントなオフィスデスクセットです。

デザイナーのアントニオ・デ・マルコ氏との関係がますます深まる中、同社は創業35周年を記念し、ボードゲームや喫煙アクセサリーを含む新しいレジャーコレクションを発表しました。

2019年から2020年の2年間という世界的な危機的状況にもかかわらず、ピネッティ一家の先見性により、彼らは未来に向けた次なる一歩を計画し、イタリアのベルガモ（Bagnatica）に7000平方メートルの新しい本社に投資しました。同年、同社は独自のEコマースサイトを立ち上げました。